明治29年（1896）に発行された、日清戦争時の黄海海戦における巡洋艦松島の戦闘状況を、当時水雷長（大尉）として従軍した木村浩吉（後に海軍少将）が描いた本になります。総頁数89で本文及び浮世絵を彷彿とさせる筆致の挿絵が見開きで36頁となってます。挿絵は非常にリアルで、戦死傷者を描いた部分はおもわず目を背けるほどです。こそれが原因なのか、発行後間もなく発禁となっており、現存数は極めて少ない貴重史料です。数年前に古書店から14万円で購入しましたが、今回事情があって手放すこととしました。 表紙・裏表紙に折れや破れ、本文中に汚れ等がありますが、126年前のものとしては状態は良好です。別にオークションでも出品していますので削除することもあります。